咲ク夜 ~妄想ライブラリー~
恋愛小説(連載・短編)他。妄想をカタチに・・危険な願望・・ フィクションの中にこそ真実があり!?
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B A B Y  D O L L ~第10話~「23歳、初エッチは不倫」
男と女はキレイゴトでは済マナイ。 
朋乃も(やっと?)人並みに悩みます・・


※この物語はフィクションです。興味のある方は、サラッと読んでみてくださいネ。


B A B Y  D O L L


~第10話~「23歳、初エッチは不倫」


23歳で処女であることに、特に驚いたようなリアクションも示さなかった丸山部長。
「えっ、ウソだろー!」
「今どき信じられない・・」 
もし、こんな言葉が聞こえてきたとしたら、朋乃は深く傷つたかもしれないだろう。ますます、丸山部長を愛しく思えた。

一方丸山部長は、時折小刻みに震える朋乃の体を抱きながら
「もし、ここで突っぱねたら、・・さぞかし朋乃は傷つくだろう・・」
と、考えていた。元々プライドの高い女性なだだけに、その傷はさぞかし深いだろうと推測した。しかし
「そう考えるのも男のエゴではないか・・」
自ら裁きをかけて自問自答する丸山部長。

そんな時

朋乃は・・・

丸山部長に、自分からKISSをした。しかも、かなりディープにだ!!

「何も言わせないわ」
泣き顔から一転、朋乃は小悪魔的な顔で言った。丸山部長は、一瞬詫びるような表情をした後(それは、奥さんに対してか!? 朋乃の対してか!?・・まあ、両方だろう) そのまま二人はベットへなだれこんだ。

丸山部長は、本当に優しく優しく朋乃を抱いた。
「愛されるってこんなに素晴らしいこと」
朋乃は、“初めて”であるがゆえの緊張感も丸山部長が温かく包み込んでくれたせいか、通過儀礼の痛みもさほど感じなかった。

終わった後も、ゆっくりと優しく抱きしめてくれる。恋愛本で読んだことがあるのだが、男はSEXの後、どんなに愛し合ってる女性であっても罪悪感を抱く生き物らしい。それで、後戯でよそよそしい態度を取り、女性を不満にさせるのだと言われる。
「きっと丸山部長もそうなのかもしれない。罪悪感も相当だろうなぁ」
朋乃は、そんな丸山部長の気持ちを汲んであげるかのように、抱きしめてあげた。朋乃は、女性上位の体制をとると、丸山部長はドキッとしたような顔をした。
「その仕草、魅力的だ!」
と、言ってまた困ったような顔をした。朋乃は、もっと丸山部長を困らせたいと思った。愛ゆえのイジワルだ。
「やっぱり、朋乃は性格が悪いなぁ~。そんな小悪魔的な自分。それも悪くないわ」
と、思っていた。



それから、二人は時々逢瀬するようになった。ランジェリーなんかも、日に日に過激になってゆく。女性というのは、一度“味わい開き直ると”とことん大胆になっていくものだと知った。“女の悦び”、これがどれだけ日常を華やかにしてくれることか。 一人エッチだけでは到底味わえないものであると、朋乃は感じたのだ。

“恋は麻薬”とはよく言ったものだ。朋乃は、自分に酔いしれてるかもしれないと思っていた。現実の丸山部長はオジサンだし、太ってるし、お世辞にも男前ではない。しかし、だからこそ隠れ蓑にもなる。元々丸山部長は、男女問わず部下をよく飲みに連れて行っていた。なので、朋乃と二人っきりで外で逢っていても、誰からも怪しまれないであろう。この二人が“男女の仲”だなんて、誰一人として想像しないであろう。



それから2ヶ月程経過した。麻薬というのは、悲しからずや永続的ではない。常にハイな気分ばかりではないのだ。そんな憂いも知ることになるとは、夢にも思わなかった。

丸山部長は、朋乃の前では決して自分の家庭の話はしない。朋乃も、妻子ある男性と承知で付き合ってるので、丸山部長に迷惑になるような事は一切しなかった。アリバイ工作など、むしろ自ら積極的に行った程だった。そこは、お互いが、“親友”であると自覚しているからなのである。親友というものは、お互いを尊重しあい相手を思いやれることが出来る関係だ。二人は、“ただの男と女の仲だけではナイ”と強調したかったのである。


しかし社内では、丸山部長の家族の話がイヤでも耳に入ってくる時がある。同僚や部下たちとの、罪のない会話である。家族全員で、息子の野球の応援に行っただのとかだ。そんな時、朋乃は非常に孤独を感じて辛くなる。丸山部長が家族と賑やかに過ごしている間、朋乃は独り侘しく休日を過ごしてるのだ。

朋乃には、元々ボーイフレンドが沢山居て、今まで寂しいなんて思うことは全く無かったのだが、丸山部長と付き合うようになってから、何故かボーイフレンド達と付き合う気分にならなくなったのである。そして、色んなことが手につかない。物思いにふけってることが多くなった。

「これが恋というものなの? これが嫉妬というものなの?」
朋乃は胸が苦しくなった。こんな感情は初めてである。今までの自分は、どちらかと言うといつも人から羨望される立場だったと思う。


朋乃は、ある平日に有給を取った。そして、マフラーを顔が隠れる位にグルグルに巻き付け、サングラスをかけて“変装”して出かけた。その行き先は、何と、丸山部長の邸宅だった。

「やってしまった・・」
朋乃は自分が嫌になったが、自分の衝動を止められずにいた。
「押しかけるわけじゃないし、迷惑はかけないし。ちょっと、通りがかったから見た・・。それだけよ」
動揺を抑えながら自分に言い聞かせていた。

天気の良い午後だった。偶然にも丸山部長の奥さんを見ることが出来た。庭で子供と遊んでるようだった。子供は、一番下の子だろうか? 3歳位の男の子である。奥さんは、細くて、美人である。 黒髪がよく似合い、知的な雰囲気をかもし出している。

「家・子供・優しく経済力のある夫・子供を3人産んだのにスタイルが良くて美しい容姿・・・。この女(ひと)は、朋乃が持っていないものを全て持っている!! しかも、朋乃が最も欲してるものを!!」
朋乃は、強烈に煮えたぎっていた。 押さえていたものが爆発しそうであった。初めて丸山部長と食事に行った時から、朋乃は理性で押さえられないことだらけである。
「朋乃は、もっと冷静な女だったハズ。一体どうしちゃったの」

その時・・・
見覚えのある女性が通りがかった。彩香である。

朋乃のストーキング行為は初めてではなく、この彩香の野外エッチを覗き見したことから始まる。彩香は、あの時の野外エッチでデキた子であろう子をベビーカーに乗せていた。
「ストーキング行為をしてる最中に、奇しくもストーキングをしたことがある彩香に出会うとは!! この偶然は必然かもしれないわ」
朋乃は彩香に声を掛けた。朋乃は、彩香が通りかかってくれて、実はホッとしたのだった。さっきの激情のままだったら、何をしでかしていた分からなかった。そう考えただけで身震いがしたのだった。

<第10話終わり。11話へ続く>

テーマ:恋愛小説 - ジャンル:小説・文学

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