咲ク夜 ~妄想ライブラリー~
恋愛小説(連載・短編)他。妄想をカタチに・・危険な願望・・ フィクションの中にこそ真実があり!?
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B A B Y  D O L L ~第9話~「誰にも言えない過去」
朋乃の“誰にも言えないような過去”第2弾。
心を掻き乱された朋乃、ちょっとヤバいことになってます。


※この物語はフィクションです。興味のある方は、サラッと読んでみてくださいネ。


B A B Y  D O L L


~第9話~「誰にも言えない過去」


「おいおい、朋乃さん大丈夫かい?」
朋乃は、どうやら酔ってしまったようだ。こんなに酔っぱらった姿は今まで誰にも見せたことがなかった。
「結婚って何? 朋乃との結婚に対して好感触な人は居なくはないけど、なんか違うのよ! あと一歩が踏み出せない。朋乃、ホントは結婚したくないのかなぁ・・。でも、早くしなきゃ~!ってな想いもあるんだけどな~」
「朋乃さんが、ホントに結婚したい人と出会っていないからだよ。誰より早く結婚!って、また競争心に煽られてるんじゃない?」
「ははは・・図星。でも、この気持ちも止められないのよ。丸山部長はどうして結婚したの?」
「いずれ家庭は築きたいとは思っていたよ。で、この人!っていう直感に出会ったんだ! 一生懸命アプローチしたし、彼女の前でいい所を見せようと思って頑張って仕事したなぁ・・」
「子供は?」
「3人居る」
朋乃は、丸山部長の奥さんというのが非常に気になった。
「どんな人なんだろう。やはりこの人柄に惚れたのかな? それとも熱烈なアプローチに降参したのかな? 見た目すら越えてしまうほどの! そして、丸山部長が惚れこんだ奥さんとは一体どんな方なんだろう・・」
そう思って気になって気になって、まるで燃料を注ぎこむように、心が煮えたぎる。朋乃は、こんな感情は初めてで、自分でもどう処理してよいのか分からなくなった。

丸山部長は、朋乃の心を覆っていた固いガードを、いとも簡単に壊し進入した人!!である。 もう心まで捕われていた。 
「ここままでは納まらないわ!」
と、朋乃は思った。そして
「許さないわ・・」(笑)

「この店を出てもっと静かな所でゆっくりお話しがしたい」
と、朋乃は提案し、丸山部長もそれに応じて店の外へ出た。・・とその時、朋乃は突然強烈な吐き気を催した。それを察した丸山部長は、路地の人気のない所へ朋乃を連れていき、路上の隅っこで背中をさすって吐かせてあげた。
「す、すみません・・。こんなお見苦しい所をお見せしてしまって・・」
「全然構わないよ。ちょっとはスッキリしたかい?」
「何処かでちょっと横になりたい・・」
目の前にラブホテルが見える。朋乃は、“古典的な手口”だと思ったが、丸山部長は申し訳なさそうにホテルへ連れて行った。

朋乃は洗面所で身を整えた後、ベッドで横たわった。丸山部長は、財布からお札を抜き取り
「ゆっくりして落ち着いたら、これで帰りなさい。私はこれで失礼するから・・」
と、“車代”を置いた。朋乃は、帰ろうとする丸山部長の腕を捕まえ、後ろから抱きついた。

「待って! 朋乃を置いて行かないで! お願いします。」
「それは、マズいよ・・。いや・・困ったなぁ・・」
「人助けだと思って・・抱いてください!! 朋乃、辛いの・・」
「わかった・・。では、気の済むまで・・、一晩中泣いていていいからね。ずっと、こうしててあげるよ」
と、朋乃を抱きしめた。朋乃は肩を震わせて泣きじゃくる。プライドの高い朋乃なのに、プライドなんてどうでも良くなってる気がした。
「朋乃、友だち居ないから・・、朋乃の唯一の友だちになってください」
「親友になってあげるよ。何でも打ち明けてみなさい」
「じゃあ・・・私の処女をもらってください!!」
「・・・・・!!! そんなの・・好きな男性に捧げなきゃあ・・」
「朋乃は、丸山部長が好きなの! そして親友だから!!」
朋乃は、丸山部長の“ちょっと困ったような眉尻の下がった顔が愛しい”と、くすっと笑った。


<第9話終わり・第10話へ続く>

テーマ:恋愛小説 - ジャンル:小説・文学

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