咲ク夜 ~妄想ライブラリー~
恋愛小説(連載・短編)他。妄想をカタチに・・危険な願望・・ フィクションの中にこそ真実があり!?
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B A B Y  D O L L ~第7話~「仕事と恋の出し抜き作戦」
入社1年目で、女子社員の憧れの的である上岡課長との婚約にこぎつけた朋乃。いったいどうやって!? ストーリーは、少し過去へと巻き戻されます。


※この物語はフィクションです。興味のある方は、サラッと読んでみてくださいネ。


B A B Y  D O L L


~第7話~「仕事と恋の出し抜き作戦」


朋乃と上岡課長が、社内で正式婚約発表された前日のお話です・・・
昼休み前に朋乃の携帯に上岡課長からメールが入った。プレゼンはウチのチームで内定決定だということ。上層部の極秘情報なので、断固外へ漏さないようにしてほしいとのこと。そして今夜食事に誘いたいとの内容だった。

朋乃は心の中でガッツポーズをしたが、表情に出さぬよう気をつけ、何食わぬ顔をしてデスクで仕事を続けた。早紀先輩が化粧室へ行くのを見かけると、朋乃はそそくさと後をついて行き化粧室へ入った。早紀先輩に言いたいことがあるため、偶然を装ったのだ。

そして、朋乃と上岡課長が外で一緒に逢ってたのを目撃した人がいる・・と言われた後、朋乃はそれを否定。さらに、上岡課長は彼女と別れて現在はフリーであると伝える。 実は朋乃が一番言いたかったのはコレである。 想像通り、早紀先輩はうろたえた。そして、“上岡課長にアタックする”と捨て身とも取れる宣言を聞いた時、朋乃は最高の優越感を感じたのだった。



退社後は約束通り、ホテルの最上階のレストランバーで上岡課長と逢った。夜景が一望でき、店内のキャンドルの灯りがロマンチックな雰囲気をかもし出す。
「今回のプレゼンの勝利は、朋乃さんのお陰だよ」
そして言った。
「結婚してほしい」

「えっ! こんなに早く実現するなんて! 」
朋乃は驚いて内心そう呟いたが、何となく予感はあった。そして、ダイヤの婚約指輪。素直にその“愛”を受け取った。

「あの時の、君の大胆さには驚いたよ」
上岡課長はしみじみ、当時の様子を語り始めた。今から2ヶ月前のことである。

社内競争プレゼンの発表があった後、各チームは作戦会議に入った。が、朋乃はその結果に不足を感じ、上岡課長宛てに社内メールを送った。
「今夜、逢ってほしいのですが、プレゼンのことでお話しがあります」
逢う場所も朋乃が指定した。すると、意外と早くOKの返信が来た。好感触だった。

朋乃は、約束の場所で待っていた。指定した場所は、朋乃のお気に入りのカフェで、暗すぎない程良いライティング、個室風の客席、静かな耳障りの良いBGM・・落ち着ける雰囲気の店だ。

少し遅れて上岡課長がやって来ると
「やあ! 君から誘われるなんて光栄だな! 久々に色めきだった気分になったよ。・・・ええーっと、ココ、食事も充実してるんだね。せっかくだから食事でもしょうよ! ・・・えーっと、このコースなんてどう?」
「あ、あの・・、ちょっと待ってください。食事の事、ありがとうございます。でも、その前に仕事の話をさせてください」
慌てて朋乃は言うと
「そうだな。スマン、スマン」
と、ドリンクをオーダーした。

朋乃は、例のプレゼンの件について考えていたことを話した。まず、ウチのチームは、全然やる気無くて、全然やっていない雰囲気を周りにかもし出すこと。そうやって相手を油断させておくのが、出し抜きに良いということ。このやり方は、かって朋乃が散々やってきたけど、そのことは黙っておいた。

そして、今回のプレゼンは書類選考のみなので、書類の作成は全て自分がやるので、情報集めは、皆で分担して持ってきてほしいとお願いをした。朋乃が作る会議用の資料は評判がいいと定評があるので、書類作りは安心して朋乃に任せられると、上岡課長も快くその話に応じた。

仕事の話ばかりで、ちょっと不服そうな上岡課長だったが、ようやく話が終わると、待ちに待ったという感じで、コース料理と上等なワインの注文をした。

「やあ~~~、こんな素敵な店で、素敵な女性と素敵な時間を過ごすのは久しぶりだな~」
朋乃は思い切って直球で質問を投げかけてみた。
「あれぇ~、上岡課長ってステディの彼女さんが居るんじゃないかしら? 何でも長い付き合いの。えーっと、8年越しの彼女が居るって社内でウワサだけど・・・」
「・・・・え!!・・・そんなの居ないよ!! 誰がそんなこと言ってるの?・・デマだよ。大体、8年も一人の女性と付き合ったことないよ~(苦笑)。正直に言うと、2年前に彼女と別れたっきり、今までずーっと一人身!! わびしい限りだよ~」
朋乃は驚いたと同時に“やっぱりな~!”と納得した。すると、早紀先輩に何かしら報復したくなった。それから、プライベートのことなど、上岡課長と楽しく会話を交わした。たった1回の食事で上岡課長にかなり近づいた気がした。そして、次の約束まで取り付けた。表向きは仕事の話。情報収集したものを、社外で朋乃に渡すというものだ。

仕事中に朋乃はプレゼン用の書類作成に取り掛かっていたが、自分から積極的におバカな世間話をしたりして、仕事をしてないフリを演じた。朋乃の甘ったるい喋り方は周りを脱力させる。

それから、社外で頻繁に上岡課長と逢瀬をくり返すようになった。仕事の話が全くない時もある。上岡課長から、結婚を匂わす話があるときもあった。上岡課長は今年で31歳になる。確かに、そろそろ意識する年齢ではありそうだ。


あれから2ヶ月。とうとう結婚が現実のものとなった。そして、今はホテルの一室。

「とうとう、この時が来たわ・・・」
朋乃はシャワーを浴びながら
「スマートにいかなきゃ~」
と、心に言い聞かせた。そう・・
「処女でもなく、経験豊富でもなく、でも初々しく・・」
その夜、上岡課長と結ばれた。

上岡課長のベッドテクは、思った程でもなかったなぁ~と朋乃は思った。フィニッシュまでちょっと時間が短い気がした。ただ、避妊はしっかりとしていた。 自ら避妊具を持参し、すばやく装着した。
「結婚する間柄なのにデキてはマズいのだろうか?」
と、思ったが
「まあ、大切に扱われてる証拠かも~」
だと解釈した。

そして、朋乃はつくづく思った。
「ああ~、予行練習しておいて良かったぁ!処女でなくってぇ~!」


<第7話終わり・8話へ続く>

テーマ:恋愛小説 - ジャンル:小説・文学

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