咲ク夜 ~妄想ライブラリー~
恋愛小説(連載・短編)他。妄想をカタチに・・危険な願望・・ フィクションの中にこそ真実があり!?
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3P ~予告編~
好きなひとを一人に絞れないんです
竹を割ったような鮮やかな欲望



3 P


賛否両論なオンナを描いています!
あなたはどう感じますか?


主人公:紫音のプロフィール-----------------------

23歳、一度も入籍したことのないシングルマザー。
ヤンキーでもギャルでもありません。
3歳になる息子翔也と両親と暮らしています。
平日はカメラ組み立て工場で朝から夜まで働き
土日のどちらか1日は焼肉店でアルバイトをしています。
1歳年下の恋人有り。
さらに・・!
人には言えない秘密をもっています。
独自の価値観の持ち主です。
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テーマ:えろす小説 - ジャンル:小説・文学

3P 
好きなひとを一人に絞れないんです
竹を割ったような鮮やかな欲望


3 P


「えっ、紫音さんって子どもが居たんですか! ウッソー!」
焼肉店のアルバイト控え室で盛り上がっていた。控え室は男女合わせて5~6人ほど居たが、大半が高校生を含む20歳前後の人たちであった。部屋中には煙草の煙りが充満して、若者らしからぬ疲れたような退廃的な空気が漂ってていた。
「翔也って言うんだ。3才になるよ」
紫音は携帯の画像を皆に見せた。
「へぇ~っ、可愛い~い!」
女の子たちが1オクターブ高い声を発すると、紫音は先手を打ったように言った。
「今、独身だけどね」
控え室に居た人たちは、何かを納得したような、それ以上聞いてはいけないような覚ったような顔をしていた。

おそらく、紫音は若くして今流行りの出来ちゃった結婚をして、子どもが出来たらすぐに離婚してしまったというよくあるシングルマザーではないかと思われたようだ。しかし、真実は違うのだ。19歳の時に妊娠して一度も入籍せずに産んだという生粋のシングルマザーなのだ。若くしてママになると、ヤンママとかギャルママとか言われるが、紫音はヤンキーでもないしギャルでもない。見た目は黒髪のショートヘアで、服装も雰囲気も地味めだった。出勤態度も真面目で仕事もテキパキとこなし、店長からも一目置かれていた。


紫音は、この焼肉店で土曜・日曜のどちらか1日だけアルバイトをしている。そして平日は、自宅から10分ほどの半島の山あいにあるカメラ組立工場で朝から夜まで働いていた。将来のことを考えてお金を稼がなきゃ!と思ってわが息子のためにがんばっていた。紫音は両親と一緒に暮らしており、昼間働いている間は主に母親が面倒を見てくれている。夜帰宅して、真っ先に翔也と一緒にお風呂に入るのが日課だ。普段、あまり接していない分、沢山抱きしめたりして、濃いスキンシップを心がけていた。そして翔也を寝かしつけると、鏡に向かい念入りにメイクして職場に居る時とは違う雰囲気で出かけた。

車を15分ほど走らせて24時間営業のスーパーに車を停め、男の運転する車に乗り込んだ。
「いつもの所、行くか?」
「たまにはラブホ連れていけよ! まっ、いいけど」
1歳年下の恋人のヨシオとは付き合って8ヶ月ほどだろうか。自動車整備士見習いでお金がないので、もっぱらカーセックス専門だった。半島の真ん中あたりに展望駐車場があり、ここに停めてコトをなす。夜は車も少なく、かっこうの場所であった。昼間は展望駐車場から眺める海の景色が最高なのだが、夜は何も見えず波の音だけが重低音を不気味に響かせているだけだった。田舎なので夜景もいまいちであった。

「窓が曇ってるの、いかにもいやらしいことしてるみたいじゃない?」
ヨシオが運転席でジーパンを半分おろすと、紫音はヨシオのモノを取り出し口に含み丹念に愛撫した。助手席のシートを倒し、ヨシオは紫音の上においかさぶった。時おり車は小刻みに揺れていた。フィニッシュは紫音の口の中でした。妊娠に対する恐怖を持っていたからだ。曇った窓ガラスの車内の中で、殆ど半裸姿のまま二人はまどろんでいた。しあわせなひとときだった。

紫音は夜の12時過ぎまで恋人と逢瀬していても、翌朝6時にはきちんと起きて出勤の準備をしていた。若さとは凄まじいものであった。焼肉店の控え室では、女の子同士で裕太のことで盛り上がっていた。裕太とは1ヶ月前から働きはじめた23歳のイケメンで女の子たちに人気があった。
「裕太、超カッコイイ!」
「・・でもさあ、結婚してるんだよね~! 超ショック!」
「子どもも居るってさ! たしか2才くらいの・・」
「マジ・・・!」
「え~~、イケメンほど、早く売れるもんなんやな・・」
「・・・でも、不倫・・しちゃおっかな~」
「おいおい・・」
そんな会話を紫音は冷ややかに眺めていた。女の子たちも“子持ちで地味”な紫音には関係のない話よね!・・と取り合わないでいた。営業前の清掃で裕太がテーブルを拭き始めると、紫音は裕太のテーブルに近づいて行った。仕事中に男の子と女の子が二人っきりになると“怪しい~”と思われるのだが、地味で真面目に見られる紫音が相手だとそういう風に思われることはなかった。

そして、仕事を終えて帰宅し、翔也をお風呂に入れ、寝かしつけた後にいつものように出かけた。だが、待ち合わせ場所はいつもと違い、ホームセンターの駐車場であった。そして、男の車に乗り込んだ。運転席に居たのは裕太だった。
「いつものところ行こっか!」
行った先は、ネオンがけばけばしい半島で唯一のラブホテルであった。
「だいぶポイントもたまったし、ちょっと安く済むようになったよ」
このホテルはポイントカード制でポイントがたまれば5%OFF、10%OFFと料金が安くなっていくシステムなのだ。23時を過ぎて入ると泊まりの料金になるので、いつも待ち合わせの後は真っ直ぐにホテルに向かい23時前に速攻で入るカタチだった。

部屋に入ってまず抱き合ってディープなキスを交わし、お互いの服を脱がしあい浴室へ向かい一緒にお風呂に入る。紫音は一度息子の翔也と一緒にお風呂に入っているのだが、“母モード”を払拭するかのように洗い流し“女モード”に切り替えようとしていた。バスタブのお湯の中に付属品の薔薇の香りの入浴剤を入れ、お互いのカラダを丁寧に洗い合う。洗い場にあったウレタン製のマットを敷き、とろとろローションを使って軽くマットプレイをしたあと、二人はベッドへなだれ込みメインデッシュへと入った。

裕太に足をひらかされ、陰部を舐められると紫音のカラダはビクンと反応した。肉厚の花が蜜をおびてひらいていくのを感じていた。
「わたし・・は・・咲く。あなたに注がれて夜に花ひらく」
「紫音さんは、抱かれるとどうしてこんなにエロくなるのだろう」
裕太は、紫音の陰部を熱く見つめていた。
「いや・・」
と言いながらももっと見つめてほしいと思っていた。こんな時、紫音はとても愛されている歓びを感じるのだ。比べてはいけないと思ったのだが、ヨシオは紫音の陰部を見つめることはしないし、クンニをすることもなかった。軽く指を入れてかき回す程度であった。ヨシオにとっては女性のその部分は、欲望を満たすための単なる穴でしかないのだろうと思うと哀しくなった。男性の大事な部分、女性の大事な部分にお互いが興味を持ち、丁寧に愛し合うことこそ愛の真髄ではないかと思うのであった。

裕太は一般の23歳の男性よりか大人びていると紫音は感じていた。裕太と初めて出会った時、紫音は自分と同じ匂いを感じたのだ。実際、境遇はよく似ていた。二人とも若くして子持ちだし、平日は工場で働き、土日は焼肉店でアルバイトしてることも同じだった。

それから、男女の関係になることに関して壁を持たないところも似ているかもしれないと感じていた。紫音は裕太に会ったその日から彼に抱かれてみたいと思っていた。そう思ったら即行動に移さずにはいられなくなる。店の女の子たちが
「カッコイイよね! 付き合う? どうする? でも不倫だよ・・」
とささやいている間に紫音はさっさと裕太と男女の関係になっていた。

裕太は紫音に恋人が居ることも知っていた。裕太はそのことに関しては、自分にも妻が居るしお互い様じゃないかと思っていた。お互い、気が合うしカラダも合うし、お互いのパートナーと別れる気もないし相手に別れて!とも言わないし、これでいいんじゃないかと思っていた。

紫音と裕太がラブホテルから出て車を走らせていると、カーブに差し掛かった所に見覚えのある男性が居ると、紫音は一瞬感じたのだ。
「あっ、あれはヨシオ?」
ヨシオと連れの男性が車を降りて防波堤に並んで煙草を吸っていたのだ。紫音は目を合わせないように瞬時に下を向いたが、ヨシオは気がついたようだった。そして、ヨシオたちは紫音たちの車を追跡し始めたのだ。
「裕太! もっとスピード上げて! 後ろの車、何だか怪しいわよ」
裕太が100キロ近く加速をすると、ヨシオたちの車も加速し後を追って来た。
「やだ~! いつまでも着いて来るよ。不気味だわ」
そんな追跡状態が続き、半島をほぼ1周したところで通行の多い大通りに合流し、他の車に紛れてヨシオの車から離れることができた。
「後ろから追って来た車、紫音の知り合い? 昔の男とかじゃ~ないの~?」
「違う、違う!」
紫音はシラを切り通した。


次の日、紫音はヨシオからの激しいメール攻撃に遭った。仕方なく夜にヨシオに会った。
「昨夜、一緒に居た男は誰だ!」
「親戚の人よ! その人から相談事を受けていたのよ」
「ホントかぁ~?」
紫音はヨシオのジーパンの股間辺りを触れながら甘い声で耳元でささやいた。
「最近、わたしの車の調子がよくないのよ。ちょっとみてくれる?」
「・・おい、その手には乗らんぞ・・」
そう言いながらもヨシオは紫音の車のボンネットを開けて丹念に調べていた。
「ブレーキオイルを換えた方がいいぞ! 何なら今からやってあげようか?」
ヨシオの働く自動車整備工場へ行き、手際よく整備してもらい紫音の車は調子を戻した。
「ありがとう、ヨシオ! わたし、ヨシオが居ないと生きていけないわ~」
「何を大げさな!」
ヨシオは満更でもない顔をしていた。紫音は車の中でヨシオのジーパンを脱がし、ヨシオのモノを口に含んだ。そしてヨシオはアッと言う間にイってしまった。お互い服を脱ぐ間もないあっさりとしたエッチであった。

「なあ・・紫音・・」
ヨシオはいつになく小さな声でもじもじとしていた。
「もし・・よかったら・・俺たち一緒にならないか? 翔也君も一緒に・・」
自動車整備工場のすぐ裏に雑木林があり、そこに車を停めて告白をされたのだ。紫音は考えた。もしも、裕太なら丹念に愛を交わし合った後に後ろから抱きしめながら、ささやくに違いないだろうと。
「ごめん。わたし、結婚とか考えられなくって! ねぇ、このままでいいじゃん。このままではダメ?」
ヨシオはショックを隠し切れない顔をしていたが、紫音がその気になるまで待つと言っていた。そして、お互いキスを交わして二人は帰路へ向かった。

車を走らせながら、紫音はヨシオと別れた方がいいのではないかと考えていた。
「エッチは満足できないけど、車のことには詳しいしイザとなったら心強い。それにぶっきらぼうだけど、自分の言うことに逆らわないし優しさもある・・」
ということで、しばらくはこのままでいよう!という結論を出した。


翔也の3才を祝う七五三の行事で、紫音と翔也と両親は家の近くの神社に居た。周囲は夫婦連れでいっぱいであった。夫婦の仲睦まじい姿を見せつけられると、紫音は少しだけ羨ましい気持ちにもなったが
「結婚したら、ずっとダンナさんだけを愛さないといけないんでしょ? わたしには無理だわ! 結婚してても浮気してる人も居るし、場合によっては可能なのでしょうが、ものすごく気を使いそう。ヨシオとはたまに会うだけだから気軽で楽しいけど、24時間一緒だったらすごく窮屈な気がするわ。わたしはどうも気が多いみたいで、たくさんの人を好きでいたいの。A君を好きになったら、B君も好きになってしまうことがあるし、その気持ちを抑えることが出来ないの・・。好きな人を一人に絞れないんです!」
紫音はふととんでもないことを考えた。
「もしヨシオに『今日、翔也のお父さんの役をやってほしい』と頼めば、あっさり引き受けてくれるかもしれない。それで、見た目は夫婦のように見せることも可能なのよね!うん、この方法は使えるわ~!」

紫音の両親は、翔也のことを目の中に入れても痛くないほど可愛がっていた。孫の力はスゴイ!と紫音は常々思っていた。かって、妊娠が発覚した時は早いうちにおろしなさいとも言われ、なかなか両親に受け入れてもらえなかったが、いざ孫が生まれてしまうとこうも変わってしまうものだ・・と関心していた。
「翔也はウチの大事な跡取りなんだから~! もし紫音が嫁に行ってたら、孫は嫁ぎ先に取られちゃうしかえって良かったんだよ」
紫音の夫の姿を見たことがないし、実は夫はいないのでは?と近所からの指摘があると
「紫音の夫はね、海外赴任してるのだよ」
と言って、両親は紫音のことを全力で守ってくれるのだった。

そんな両親のことを紫音はとても有難く思っていたのだが、1つだけ両親にも隠していることがあった。それは、翔也の父親のことである。当時つきあってきた人が父親であると、両親もうすうす感じているのだが、実はそのつきあっていた人が父親であるとも限らないのであった。紫音は、当時つきあってる人の親友も同時に好きになってしまい、どういう流れでそうなったのか定かでないが、“3P”をしてしまったのである。

理屈なき欲望が3人で一致してしまったのだろう。その後、妊娠をきっかけに紫音のほうから2人と離れるようになった。どちらの子どもかもわからないし、相手を責めることも悩むことも苦手だったので、一人で全てを受け止めることを選んだのだ。だが、もっと悩み苦しむのだろうと想像したことと裏腹に、この妊娠を心から喜べたことが自分でも意外だったのである。紫音は“3P”の行為を素敵な甘美なできごとだと捉えていたので、その結果で出来た子どもなのだから、自然と受け入れることができたのだろうと思ったのだ。

「欲望に真っ直ぐであることは、いいことなのかもしれない」
との紫音の価値観はこの時に生まれたようだった。
「制度などにこだわらない方がかえって素晴らしい自由を手にすること出来るし、どうして大多数の人は、この素晴らしさに気がつかないんだろう」
紫音は大胆にもそんな考えを持っていた。しかし、制度にこだわらない紫音みたいな人が、制度でガチガチに守られている人の生活を脅かすこともあるだろうと一方で感じていた。だから、なるべく脅かさないように気をつかっているつもりでいた。

七五三から帰って、その夜は裕太と逢って抱き合った。
「俺の子も来年3才だよ。すっげぇド派手な衣裳とか着せてぇ~なぁ~」
抱き合った後にまどろみながらそんな話をしていた。

後日、ヨシオに翔也の七五三の携帯画像を見せると
「言ってくれれば、お父さん役をやったのに~! ま、いつでも言ってくれよ。お祭りの時だって、幼稚園の運動会だって行ってやるからな~! あ、そうそう、翔也の弟か妹とかはいらないの? やっぱ兄弟は考えたほうがいいんじゃない?」
「アホぉ~!」
紫音はそう言って、ヨシオのおでこを軽く小突いた。

<おわり>

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